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自殺のない社会を目指して 自殺防止!東京キャンペーン

自殺のない社会を目指して
自殺防止!東京キャンペーン

平成27年8月17日
福祉保健局

 東京都では、毎年9月と3月を自殺対策強化月間に位置付けています。
 この9月においても一部相談時間を拡充した電話相談を実施するほか、若者の自殺予防をテーマに講演会を開催するなど、集中的に自殺防止の取組を展開します。

1 特別相談(電話相談)

自殺防止


2 街頭キャンペーン

(1) 日時

 平成27年9月1日(火曜日)午前8時00分~午前9時00分

(2) 場所

 JR東日本新宿駅南口

(3) 内容

 相談窓口の案内チラシ入りポケットティッシュ等の普及啓発グッズを特別相談実施団体と協力して配布します。

3 講演会

(1) 自分を傷つけずにはいられない! ~生きづらさを抱える若者の自殺予防のために~

 日時:平成27年9月10日(木曜日)午後6時半~午後8時00分
 場所:東京都庁都民ホール(東京都議会議事堂1階)
 講師:松本俊彦(まつもととしひこ)氏
 (国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部部長 自殺予防総合対策センター副センター長)
 定員:280名
 参加方法:事前申込制。詳細についてはこちらにて掲載しています。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/tokyokaigi/rinji1/index.html

(2) 自死者防止講演会「自殺する私の声を聞いて」絆の輪を広げよう

 日時:平成27年9月19日(土曜日)午後6時00分~午後8時00分
 場所:目黒区サレジオ教会聖堂(東京都目黒区碑文谷1-26-24)
 講師:清水康之(しみずやすゆき)氏 ほか
 (特定非営利活動法人自殺対策支援センターライフリンク代表)
 参加方法:事前申込不要
 主催:明るい社会づくり運動 各種団体懇話会(事務局鈴木:03-3487-0894)
 後援:東京都

4 連携事業

 区市町村や東京都保健所等においても、自殺防止やメンタルヘルスに関する講演会、うつ病等についての相談、自殺防止のための街頭キャンペーンなどの取組を実施します。
 詳細はこちらをご覧ください。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/tokyokaigi/torikumi/campain/index.html

 「東京都長期ビジョン」事業
http://www.seisakukikaku.metro.tokyo.jp/tokyo_vision/
 本件は、「東京都長期ビジョン」における、以下の都市戦略・政策指針に係る事業です。
 都市戦略5 「福祉先進都市の実現」
 政策指針13 「質の高い医療が受けられ、生涯にわたり健康に暮らせる環境の実現」

問い合わせ先
福祉保健局保健政策部保健政策課
 電話 03-5320-4310




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統計で割り出される「自殺が多い世代」 第2回 東京医科歯科大学・バンコク病院共催「家族の健康セミナーおよび相談会」

統計で割り出される「自殺が多い世代」 第2回 東京医科歯科大学・バンコク病院共催「家族の健康セミナーおよび相談会」
http://www.newsclip.be/article/2015/08/07/26502.html
2015年8月7日(金) 13時42分(タイ時間)

「心の健康についての最新事情」

東京医科歯科大学
学生支援・保険管理機構 保健管理センター 職員健康管理室 准教授
平井 伸英 氏 医学博士

人生に大きな損失を与える「心の病気」

 「疾病による人生の損失(DALY)」という統計がある。人間というのは単に長生きするだけでなく、健康で充実した人生を送らなければならない。DALYは、病気や事故などでどれだけ寿命を縮めてしまうのか、死に至らなくともどれだけ充実した人生を損失してしまうのか、を示す指標である。

 WHO(世界保健機関)はDALYを「感染症」「非感染症」「傷害(ケガ)」の3つに大きく分けており、2012年の国際比較では日本のDALYは感染症=1219、非感染症=1万2158、ケガ=2323。日本と同等の数字を示す近隣諸国にシンガポールがあるが、同国は日本より感染症が多く、非感染症は同等、ケガは少ない。このケガというのは単なる不慮の事故のみではなく、自殺も含まれる。ちなみにタイは感染症=3875、非感染症=1万4741、ケガ=2719。感染症は多いが、それ以外は韓国と同等の数字を示している。

 世界(経済協力開発機構(OECD)諸国)の「寿命・健康ロスの大きな病気・傷害(DALY値)」を疾患別に見ると、トップは「うつ病・躁うつ病」で全体の9.7%を占め、「虚血性心疾患」が続く(同6.3%)。日本は「脳血管疾患」がトップで同8.4%、次いで「うつ病・躁うつ病」の同7.0%。ちなみに「がん」は全部位を合わせてOECD諸国で13.2%、日本は17.8%。WHOによる全世界のDALYを疾患グループ別で見ると、感染症、循環器疾患、新生児の障害、不慮の事故、がん、心の病気の順であり、「心の病気はがんと同程度に人類を脅かしている」といえる。

理解度と診断の正確さが向上した「うつ病」

 日本では厚生労働省により2007年、「糖尿病」「心筋梗塞」「脳卒中」「がん」が4大疾患に指定されたが、2011年に「精神疾患」が加わって5大疾患に改められた。統計的に見ると、精神疾患は1996年辺りから目立って増えてきており、2011年の5大疾患の指定はむしろ遅かったようにも思える。

 心の病気の代表に挙げられるのは「うつ病」。日本では精神科患者数の3分の1がうつ病と診断されるが、この数年若干減少に転じている。これは、本来はうつ病でないのにうつ病と診断されていた疾病が、医療の発展によってより正確に診断され始めている可能性がある。

 労災においても同様のことがいえる。申請側の知識・理解度が向上、より正確な申請がなされるようになり、申請数が減少しつつ認定数は増加という減少が起きている。

 ただいずれも、うつ病が減少していることを表しているわけではない。気分障害患者数で見ればうつ病が占める割合は7割を越え、常に増加傾向にあることは変わらない。

統計で割り出される「自殺が多い世代」

 日本の自殺者数は世界トップクラスで、人口10万人中20人を超える。先進国の中でも、例えばイタリアなどのように、同10人に満たない国がある。ちなみにタイは2013年の数字で同6人未満。

 自殺に関する各種統計を見ていくと、男性の自殺は女性のざっと倍。統計を取り始めた戦後1947(昭22)年から大きく3つの波が起きており、現在はピークを過ぎて減少気味にある。

 この波を年齢別に追っていくと、最初の波は1955(昭30)年をピークとし、最多の年齢層は15―24歳。第2の波のピークは1983(昭58)年で同45―54歳、第3の波のピークは2003(平15)年で同56―64歳が自殺者最多となっている(第3の波は1998年(平10)年にもピークがあり45―54歳が最多)。

 これで見ると明らかに、「昭和初めの生まれ、10代で戦争を体験」という世代に自殺が集中している。団塊と呼ばれる世代の前であることから、自殺者数は人口の多少に比例していないと思われる。また、女性の自殺者数は1958(昭33)年にピークを迎え、それ以降はほぼ横ばいだ。

うつ病予防の考え方

 うつ病の予防は三段階に分けられる。

◇ 一次予防:疾病の予防、うつ病にならないよう健康増進に努める。
◇ 二次予防:うつ病になっても重症化しないよう、早期発見・介入する。
◇ 三次予防:うつ病を治して再発しないよう予防、周囲の者が職場復帰を支援する。

 うつ病(DSM-5)の判断基準は以下のとおり。9項目のうち、うつ病で必ず見られる症状の「1」と「2」を含み、2週間以上ほぼ毎日続いていると、うつ病と判断される可能性が高い。

1. ほとんど1日中の抑うつ気分
2. ほとんど1日中、すべて、またはほとんどすべての活動における興味、喜びの著しい減退
3. 食欲の減退または増加
4. 不眠または睡眠過多
5. 精神運動性の焦燥または制止
6. 易疲労性または気力の減退
7. 無価値感または罪責感
8. 思考力や集中力の減退または決断困難
9. 死についての反復思考

 うつ病がどうして起こるのかは解明されていないが、多くの場合にストレスが背景にある。日常生活への適応で、そのレベルが過多に振れるとささいな刺激で過敏になり、イライラや怒りが起こる。過剰適応で知らないうちに無理をし、ワーカーホリックになる。

 逆に無関心に振れると、周囲に対して関心を示さず積極性も失われ、ボーっとしてミスを起こしやすくなる。情緒または行為の障害、もしくは両方を伴って適応障害を起こし、うつ病、不安障害、物質依存に陥る。時に行動化と呼ばれる症状が出現し、無断欠勤、突然の退職、他者への配慮に欠けた言動、性的逸脱、DV、離婚、自殺未遂など、反社会的行動が現れる。一見すると人間性が低下したように見える言動が、うつ病の症状であることがある。

 うつ病に気づくためにうつ病で出やすい症状を知ることは重要だ。自覚できる症状は、「憂うつ」「気分が重い・沈む」「悲しい」「不安」「イライラ」「元気がない」「集中力がない」「好きなこともやりたくない」「細かいことが気になる」「悪いことをしたように感じて自責する」「物事を悪い方に考える」「死にたくなる」「眠れない・眠気が強い」など。周囲から見て分かる症状は、「表情が暗い」「涙もろい」「反応が遅い」「落ち着かない」「飲酒量が増える」「(非効率を理由とする)残業が増える」など。体に出る症状は、「食欲不振・食べ過ぎ」「体がだるい・疲れやすい」「性欲減退」「頭痛・肩こり」「動悸」「胃の不快感」「便秘がち」「めまい」「喉が渇く」など。

うつ病は治るのか?

 目に見える見えないという違いはあるが、うつ病をけがに置き換えてみると考えやすい。

◇ うつ病(けが)は治るのか→もちろん治る
◇ うつ病(けが)が治れば働けるのか→働ける
◇ うつ病(けが)が治れば元通りに働けるのか→うつ病(けが)の程度による
◇ うつ病(けが)は防げるのか→対策によって可能性を減らすことはできるがゼロにはならない
 うつ病は、けがと同じように予防が大切だが、もしなってしまったときはその後の対策が重要だ。

 うつ病など、心の病気では、自らヘルプを求めることが困難な場合がある。これに対する周囲の者による支援方法に「メンタルヘルス・ファストエイド」という考え方がある。

◇ リスク評価(Assess)
◇ 判断・批判せずに聴く(Listen)
◇ 安心・情報を与える(Give)
◇ サポートを得るよう勧める(Encourage)
◇ セルフヘルプを勧める(Encourage)

 頭文字を取って英語で「ALGEE」、日本語で「リハーサル」と訳される。このような支援を行う人をゲートキーパーと呼び、詳しくは内閣府ホームページに自殺予防週間の特設ページなどで情報を得ることができる。

http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/week/gatekeeper-yousei.html

まとめとして、

◇ 心の病気は決して少なくない
◇ うつ病対策が大切
 * 落ち込みや意欲低下が2週間続いたら受診
 * 過食、過眠、怒りっぽさがでることも
 * 体の症状
◇ 自殺を防ぐために
 * 傾聴して専門家につなぐ

といったことをぜひ心がけて欲しい。




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